仏領マルティニーク島(Martinique Island)においてもっとも古くから存在する蒸留所ネイソン(Neisson)は、家族経営でラムの製造を行っています。ラムに使用されているサトウキビは全て自社畑で栽培され、一部は手作業で収穫された後にすぐに高品質のラムが生産されています。
「家族経営」というとのんびりとしたイメージが思い浮かぶかもしれませんが、この蒸留所、歴代の経営者は非常にアカデミックで、マルティニーク島の中でも、一番若い蒸留所になります。
1931年にエイドリアン・ネイソンと弟ジーン・ネイソン(Adrien Neisson / Jean Neisson)がカルベ(Le Carbet)という村に土地を購入、ネイソン蒸留所が操業を開始しました。ジーン・ネイソンはラムの製造に必要な化学工学を学ぶためにパリに留学しました。そして兄のエイドリアンが1971年に亡くなった後、ラムの製造を引き継ぎます。
ジーンが亡くなった後はパリで学んだ医学博士でもあるクロディーヌ夫人(Claudine Neisson Vernant)が蒸留所を引き継ぎ、ネイソン蒸留所はマルティニーク島で唯一の女性が運営する蒸留所となります。これは、現在蒸留所の運営を行っているジーンの孫にあたるグレゴリー・ネイソン(Grégory Neisson)が当時15歳で若すぎたため、学問を修めるのを待ったためだということです。
マルティニーク島には1900年の時点で120の蒸留所が存在したそうですが、今日では9の蒸留所と、14のブランドが残るのみとなっており、ネイソンはそのひとつとして、しっかり生き残っています。第一次世界大戦および第二次世界大戦中も操業を続けた唯一の蒸留所であり、商業主義に走ることも無く、戦争の混乱も生き延びました。1958年には、新しく導入した蒸留塔により品質が飛躍的に上昇しています。
なお、マルティニーク島を舞台にしたのが、ハンフリー・ボガート(Humphrey DeForest "Bogie" Bogart)とローレン・バコール
(Lauren Bacall)のロマンスのきっかけとなった映画、「脱出
」。ネイソン蒸留所のあるカルベから、南東に20キロほどの位置にある、フォール・ド・フランスが主な舞台となっています。
この映画、ジャズスタンダードの名曲の数々を作曲したホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)がピアニストとして出演しているなど、見所の多い映画です。
![]() | 【ネイソン・キュヴェ・ミレニアム XO XOとして熟成を重ねていた樽の中から、さらに良質な10樽を厳選しブレンド。21世紀の幕開けを記念し生産されたので、「ミレニアム(millennium)」の名がつけられています。 |
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【ネイソン・ヴィユー・レゼルヴ 長期樽熟成させた、上品で丸みのあるアグリコール製法のダークラム。 |
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【ネイソン ブラン 蒸留所近郊(Le Carbet)で獲れるブルーケイン(Blue Cane)という糖度の高いサトウキビのみを用い、段階的に加水を行って作られたプレミアム ブラン。 |



