シュガー・シロップ(Sugar Syrup)は、本来は砂糖と水とアラビアガムを煮て作られることからガム・シロップ(gomme syrup)と呼ばれていた液状の甘味料のことを指しています。
アラビアガムとはアフリカのナイル地方原産のアラビアゴムノキ(学名 Acacia senegal)などの樹皮の傷口からの分泌物を乾燥させたもので、水に溶けやすく良好な乳化安定性を示すため、食品や水彩絵具などの乳化剤や安定剤として幅広く使用されている物質です。砂糖の水溶液にアラビアガムを添加することで粘着性が生じ、長期保存しても砂糖の結晶が沈殿しないようになっています。
現在では砂糖の結晶化を防ぐ製造技術が向上し、純度の高いグラニュー糖を使用した原材料が砂糖のみの製品や、ぶどう糖果糖液糖を使用したもの、人工甘味料によるシロップも存在しています。これらの製品にはアラビアガムが添加されていないことも多いので、本来は「ガム・シロップ」とは呼ばずに「シュガー・シロップ」と呼ぶべきものですが、慣習上「ガム・シロップ」という名前が使用されていることもあります。
以上のことからカクテル・レシピ集などにおいては「ガム・シロップ」と「シュガー・シロップ」のどちらの記載も見かけますが、「ガム・シロップ=シュガー・シロップ」と解釈して問題はないといえるでしょう。このサイトでは、現在はアラビアガムが添加されないシロップが多くなってきていることから、「シュガー・シロップ」の名称を中心に使用しています。

