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Kenny Burrell(ケニー バレル)

CDalbum  1931.7.31-。ミシガン州デトロイト出身で、デトロイト大学では音楽を専攻。1951年に Dizzy Gillespie のバンドでデビュー。都会的で洗練されたブルースギターを 演奏するギタリスト。自身のリーダーアルバムの他にも、Oscar PetersonJimmy Smith など、非常に多くのジャズミュージシャンと競演をしている。中でも、Gil Evans(アレンジャー、作曲、ピアニスト、指揮者)と共演したギターとオーケストラのコラボレーション作品でクラシックファンをも惹き付ける名盤「ケニー・バレルの全貌」や、自身のリーダー作で都会的なブルースサウンドをクールに聴かせる "Midnight Blue" が有名。

1956年 1956年 1956年 1956年 1957年 1957年
1958年 1958年 1959年 1959年 1962年 1964年
1964年 1966年 1967年 1971年 1972年 1975年*
1977年* 1978年 1978年 1979年 77/80 1991年
1995年 1996年 1996年 ベスト ベスト ベスト

CD 推薦

 たかだかこんな腐れた街で、楽しげな振りばかりされたら、たまったものじゃない。

 どれだけ派手に振る舞っても、真夜中になればたかが知れてる。雨の中に浮いた水の粒子が濃さを増し、街全体が相応しい霧に満たされる。濡れた地面に映ったブルー、ちらちらと輝く赤、通り過ぎて行くヘッドライトはイエロー、白く瞬く遠すぎる星、いつまでも割れている街灯、瞳に映し出されるグリーン、妬み。

 酒でも飲まなければやってられない、なんて、いつまでそんな生活が続くのか。毎朝そう思うが、しかし、思うだけ。考えてみるだけ。また夜になるといつも、無理矢理に明るく飾り立てた街に繰り出し、飲む。呑み込む。真夜中までずっと、笑っていればいいのなら楽だ。時には何か間違って、転がり込んでくるうまい話も、たいていは一晩で終わってしまう。どうせそんなものだろう。

 安っぽいから、気楽なものだ。毎日やっていれば、慣れるだろう。ただ相応の、ふさわしいことをしているだけ。自分に嘘をつくのは馬鹿馬鹿しい。下らない夜で上等だ。まともな奴なんて、そもそも大して居やしない。新聞を見ていれば、誰だってわかることだ。

 雨の中、客を引いている奴もいる。引かれている奴は誰だって、安っぽい下心と、ちょっとした優越感、こいつらよりはマシだよなって、そんなふうに思って、引っかかってくる。

 みんながやっていることだ。金を持っている奴は、持っていない奴を蔑む。地位のある奴は、無いやつを蔑む。力のある奴は、無いやつを蔑む。誰かが誰かを蔑んで、そうやって出来ているんだろう?この空間は。

 華やかになるのも当たり前だ。心の中の汚さを見られたくない、弱さを持っているからこそ強がる。ただ単に、そんな奴が集まっているだけだ。強い奴はそのままでいればいい。それが本当のスマートで、そいつは自分には無理だから、強いだけの酒でも呑んで、吐き出せばいいのだろう。

 地面にへばりつくしか能のない、汚らしい、そいつを。

CDalbum  Kenny Burrell "Midnight Blue" 1963年

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