パッケージデザイン Bar Future Flight 記念CD 「全体的なコンセプト」
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◆アナログレコードを意識した紙ジャケ仕様
ジャケットはいわゆる「紙ジャケ」仕様。DJ バーということもあり、Bar Future Flight には数千枚のレコードがストックしてあります。今回配布されるのはCDではありますが、DJという職業を考えた時に、やはりイメージしやすいのはアナログレコード。市販の多くのCDのように無機質で壊れやすいプラスチックのケースに入れて包装を行うのではなく、紙の温かさと、レコードの懐かしさをそのままCDサイズに縮小するために紙ジャケ仕様になっています。
◆全て手作業での制作行程
ジャケット面の制作は印刷からカッティングまで全て手作業で実施され、まさに「アナログ」な手法で制作が行われています。記念品CDという、制作枚数が数十枚に限定されているデザイン案件だったからこそ実現した制作方法だったといえます。
◆アナログレコードといえば、甘酸っぱい「帯」
アナログレコードのイメージを徹底的に踏襲するため、帯の制作も実施。同店(Bar Future Flight)の店名をそのまま日本語に直すことにより、70年代〜80年代のアナログレコードの帯にありがちなちょっとだけ甘酸っぱい感じの雰囲気を出すことに成功。帯はもちろん取り外し可能。ジャケット面に帯を印刷するような無粋な手法は取っていません。これも手作業で一枚一枚全てカティングとのり付けが行われています。
◆保護のビニールもしっかり確保
同店でレコード店でレコードを購入する際には必ずといってよいほどついてくる(あるいはつけるかどうかを問われる)保護のためのビニール袋も、CDサイズで実現。業者への特注でビニールを確保したわけではなく、市販されている既存の商品を一枚一枚カッティングすることで、適切なサイズを確保。市販の紙ジャケCDと大きく違うのは、保護ビニールの糊付がなされていないこと。これもアナログレコードの保護ビニールのイメージを踏襲して行われています。同店のマスターから1枚1枚手渡しで配布がなされる記念品CDだからこそ、市販CDのように盗難を防止するための「保護」が不必要だったという事情が大きくプラスに働きました。また、基本が「バー」で店内で頻繁に水気が取り扱われることを想定して、せっかくの「紙ジャケ」を濡らさないための配慮でもあります。
◆中身もしっかり「アナログレコード」
ジャケットが徹底的にアナログレコードを意識してあっても、その中に入っているCDがいかにも「CD」というレーベルデザインでは、開封した途端にがっかりしてしまいます。CDのレーベル面のデザインに関してもアナログレコードを視覚的に意識させるやりかたを採用し、「小さなアナログレコードのジャケットから、小さなアナログレコードが出てくる」という喜びを実現させることを狙ってみました。
次ページでは、ジャケット本体の表面/裏面に関するデザインコンセプトを詳細に説明していきます。
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