Bar Future Flight 2009 企画フライヤー「疑問点の抽出」
English Version
左:CDパッケージ 右:フライヤー
◆既存の多くのフライヤーに対する疑念の「きっかけ」
自分自身の経験上、様々なバー/クラブでフライヤーを目にしますが、「手に取ってみよう」という好奇心を呼び起こすものが非常に少なく、また、せっかく手に取って持ち帰ってみても、家に帰った時にはポケットや鞄の中で紙製のフライヤーはぐちゃぐちゃになってしまっており、実際にそのフライヤーを役立てよう(=そのフライヤーのお店にわざわざ出かけていこう)と思えるような気持ちになる機会がほとんどありませんでした。フライヤーのデザインを発注された際に、その根本原因を徹底的に突き詰め、少しでもお店の営業に貢献したい、という気持ちから、このフライヤーを企画しました。
◆なぜ、定型でなければならないなのか?
1枚の紙で、名刺/ポストカード/正方形/円形サイズ。多くのフライヤーは、この定型の範囲内に治められています。しかし、そのような既存の型にはめてデザイン画面を決めてしまったら、宣伝媒体として他店のフライヤーと一緒に置かれた時に、結局は他店と差をつけて目立たせることが出来ないデザインになってしまうのではないか?という気持ちから、画面そのものの在り方を見直す、という、デザイン以前の段階で関わってくる、素材の部分にまで踏み入ったデザインコンセプトを立ち上げてみました。
◆「安く大量で低確率」より、「高く少量でも高確率」で。
定型で紙製にするのは、コストの問題が大きく、安く大量に刷って大量に配布し、(言い方は悪いですが)数撃てば当たる、というコンセプトでいくことが主な理由だろう、と推測しました。しかし、制作の数は少なくても、フライヤーに「人を惹き付ける」「手に取ってもらえる」「持ち帰ってもらえる」「確実に来店したくなる」という気持ちを起こさせるに足る高級感や充足感がある、つまり、「フライヤーを大切に扱ってもらえる」状態にすれば、個々のお客さんに対するアピール度が高くなり、高い確率で来店してもらえるのではないかと判断しました。
以上のような疑問点の抽出を経て、フライヤー&CDの双方同時にデザインを行っていきました。次ページでは、フライヤーのデザインコンセプトを詳細に説明していきます。
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